先日友人達と「対話の森 ダイアログ・イン・ザ・ダーク」に参加してきました。
視覚障害者の方の案内に従い、
完全に光を遮断した空間で白杖を使用しながら、様々な体験をする施設です。
始めに白杖の使い方のレクチャーを受けます。次に暗闇の中でコミュニケーションを取れるように、参加者全員お互いにニックネームを伝えあいます。
で、いざ暗闇へー…
もう、すんごい真っ暗‼︎
本当の「闇」です…
自分が目を開けているのか閉じているのか、どこにいるのか、周りはなんなのか、何時なのか…時間の感覚すら分からなくなります。
視力以外の感覚を研ぎ澄まし、状況を把握しようと聴覚・臭覚・触覚に集中。
状況が分からないので、参加者同士声を掛け合って助け合いながら、進んでいきます。
様々な体験をし、もとの明るい場所へー
光が眩しく、研ぎ澄ましていた感覚がパッと消えてしまいました…
この体験を通じて、普段いかに視覚に頼っているかがよく分かりました。
音は聞こえているけど、音で距離を測る事もほぼないし、香りや触覚でどんな場所かを判断する事もない。
暗闇では時計もないので時間の感覚もなくなり、いかに毎日時計に頼った生活をしているか…(体験は100分だったのですが、私には30分くらいに感じました。)
普段の生活では、暗闇の中のように声を掛け合って見ず知らずの他人と助け合ったり、コミニュケーションを取る事もない。
また、視覚障害がある方達にとって街は危険だらけなんだな…という事も再認識。
今回の体験は、自分の身体や人とのコミュニケーションを改めて考えさせられるものでした。
皆さんは「感覚」について考えたことはありますか?