木曜日の朝、テレビでクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル サッカー代表)について放映されていました。
内容としては「サッカーの実力だけでなく、イケメンで子供にも優しい」というもの。
子供達に優しく接し、懸命にサッカーをするロナウドの映像が流れます。
その中に、昨年来日した際に日本人の男の子がロナウドに質問をしていた映像がありました。
小学校高学年か中学生くらいの男の子でしょうか。
男の子はあこがれのスターを目の前に、緊張した面持ちです。
質問は自分で書いてきたポルトガル語の紙を見ながらでしたが、緊張と元々話せないためか、カタカナポルトガル語でした。
「こんにちは。ぼくは将来サッカー選手になりたいです」
自分の言葉が通じているのか、不安そうにロナウドの顔を見ます。
その表情に「分かるよ。ちゃんと通じてるよ」と答えるロナウド。
少しほっとした様子でしたが、また緊張した面持ちに戻り、質問を続けます。
きっとインタビュー直前まで何度も何度も練習したでしょうし、緊張に耐えながらのポルトガル語。
そんなたどたどしいカタカナポルトガル語に、記者達はクスクス笑いはじめます。
男の子は話しながらきっと、恥ずかしかったでしょうし、失敗したら・・・とか通じなかったら・・・と思ったでしょう。
それでも頑張って質問を続けます。
ロナウドは真剣な表情で男の子の質問を聞いていましたが、記者達の笑う声に顔をきょろきょろし始めました。
そして「何で彼が一生懸命に質問をしているのに、笑うんだい?
一生懸命している人を笑うのは失礼だろ?」と記者達に言いました。
会場は一瞬「シーン」となり、その後拍手が沸きました。
この映像を流し「サッカーの実力だけでなく、イケメンで子供にも優しい」と評していたわけです。
私もロナウドの言葉に感動しました。
この一言で質問をした男の子はもちろん、多くの人が励まされたのではないでしょうか。
華やかなサッカー選手として人々の注目を集めているロナウドですが、きっと人知れず沢山の努力をし、沢山の悔しい思いをしたからこそ、「一生懸命している人を笑うな」という言葉が出たのでしょう。
サッカー選手としてだけではなく、人として素晴らしい人ですね。
人を思いやる気持ち、大切にしたいですね